完全に個人的な備忘録

完全に個人的な備忘録。学習コストが高くなってきたので、メモしておかないと…片っ端から忘却の彼方なのです。

10年振りにノートPCを購入したのでLubuntu22.04をインストール

2022年の年末は諸般の事情により自粛生活になってしまったので10年振りにノートPCを購入してセットアップする事にした。
因に10年前に購入したノートPCにインストールしているOSはLubuntu12.04だった。

古いPCのOSの壁紙

この古いPCは1万円で購入した記憶が残っている。たしか、メモリは1Gだったと記憶していたのだが、実際に確認してみたら512Mだったようだ。

旧PCのメモリは512M

このスペックでデスクトップOSが動いていた事に驚きでした。

因にこのPCは 2004年に発売された Latitude D505 です。18年前って事ですね。
ascii.jp

今回購入したPCと古いPCを並べてみたら、旧PCの大きさと重さに吃驚しました。特に重さに…

新旧PC

因に今回購入したPCも1万円台で中古で購入しました。OSはWindows 10がインストールされていましたが、Lubuntu 22.04に書換えます。

そんなわけでインストールの前準備

今回購入したPCにはLubuntu 22.04 をインストールする事にします。ライブCDからインストールする方法が最も簡単なのかもしれませんが、大容量の媒体を持っていないのとminimalでインストールしたいので、Ubuntu serverのNetbootイメージからminimalインストールをしてLubuntu Desktopを追加インストールする方法をとりたいと思います。因に私は基本的に設定はCUIで行なえれば問題ない人なので、GUIでの設定は必ずしも必須ではありません。

Netbootイメージの取得

Netbootイメージは旧PCで行ないます。先ずは
cdimages.ubuntu.com
へアクセスします。

Netbootイメージの取得

ここから 22.04LTS へ飛びます…

アクセスできない…

しかし、その先のページにはアクセスできません。ページが存在しないわけではなく、セキュリティの問題のようです。12.04ではアクセスできないようです。新しいPCのWindows 10からはアクセスできたので、とりあえず、Netbootイメージは新しいPCでダウンロードしました。

インストール媒体の作成

Netbootイメージを scp コマンドで古いPCへ転送し、インストール媒体を作成します。インストール媒体はUSBメモリを使用します。
USBメモリを挿入してlsusbコマンドで認識されているか確認します。

$ lsusb
Bus 001 Device 001: ID 1d6b:0002 Linux Foundation 2.0 root hub
Bus 002 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 003 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 004 Device 001: ID 1d6b:0001 Linux Foundation 1.1 root hub
Bus 001 Device 004: ID 048d:1170 Integrated Technology Express, Inc.

問題なく確認されているようです。このUSBメモリが何というデバイス名として認識されているか確認します。USBメモリを挿入する前と挿入した後で lsblk を実行して差分を確認します。
挿入前。

$ lsblk
NAME   MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda      8:0    0  18.6G  0 disk
├─sda1   8:1    0   8.9G  0 part
├─sda2   8:2    0     1K  0 part
├─sda5   8:5    0   510M  0 part
├─sda6   8:6    0   8.8G  0 part /
└─sda7   8:7    0   502M  0 part [SWAP]
sr0     11:0    1  1024M  0 rom

挿入後。

$ lsblk
NAME   MAJ:MIN RM   SIZE RO TYPE MOUNTPOINT
sda      8:0    0  18.6G  0 disk
├─sda1   8:1    0   8.9G  0 part
├─sda2   8:2    0     1K  0 part
├─sda5   8:5    0   510M  0 part
├─sda6   8:6    0   8.8G  0 part /
└─sda7   8:7    0   502M  0 part [SWAP]
sr0     11:0    1  1024M  0 rom
sdb      8:16   1   3.8G  0 disk
└─sdb1   8:17   1   128M  0 part

USBメモリのデバイス名は /dev/sdb なのが確認できます。容量は3.8Gですね。
このデバイスにダウンロードしたNetbootイメージを dd コマンドで書き込みます。

$ sudo dd bs=4M if=./ubuntu-22.04.1-live-server-amd64.iso of=/dev/sdb
351+1 レコード入力
351+1 レコード出力
1474873344 バイト (1.5 GB) コピーされました、 222.109 秒、 6.6 MB/秒

インストール

Ubuntu serverのインストール

USBメモリを新しいPCに挿入して電源を入れるだけだった。

USBブート

もしかするとBIOSでブートデバイスの設定変更が必要になるかもと思っていたが、すんなりUSBからブートしてくれた。あとは画面の指示に従って入力するだけ。私の場合は

  • minimal を選択
  • 選択したサービスは ssh だけ

という感じでインストールを行なった。気がついたら complete していた。Enterキーを押すと「インストールメディアを抜いてEnterを押せ」みたいなメッセージが出るので、USBメモリを抜いてEnterキーを押下するとUbuntu serverが起動した。

とりあえず、sshで接続して軽く動作を確認した。

新PCのメモリは旧PCの16倍

Lubuntuのインストール

lubuntuのインストールは簡単に以下のコマンドで行なった。

sudo apt install lubuntu-desktop

再起動して動作を軽く確認した。

lubuntu22.04

序でに lxde も追加でインストールした。

sudo apt install lxde

設定

全て手動でインストールしたのでロケールタイムゾーンがローカラズされていないので手動で設定します。

ロケールの設定

現在のロケールを確認します。

$ localectl
   System Locale: LANG=C.UTF-8
       VC Keymap: n/a
      X11 Layout: jp
       X11 Model: pc105

日本語化はしておきたいので必要な最低限のパッケージをインストールします。

 sudo apt -y install language-pack-ja-base language-pack-ja

ロケールを変更します。

$ sudo localectl set-locale LANG=ja_JP.UTF-8 LANGUAGE="ja_JP:ja"
$ source /etc/default/locale
$ localectl
   System Locale: LANG=ja_JP.UTF-8
                  LANGUAGE=ja_JP:ja
       VC Keymap: n/a
      X11 Layout: jp
       X11 Model: pc105

タイムゾーンの設定

現在の時刻を確認するとUTCで表示されます。

$ date
2022年 12月 29日 木曜日 07:21:42 UTC

/etc/localtime UTCシンボリックリンクされている事を確認。

 ls -l /etc/localtime
lrwxrwxrwx 1 root root 27 12月 29 04:32 /etc/localtime -> /usr/share/zoneinfo/Etc/UTC

シンボリックリンクを変更します。

$ sudo ln -sf /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo  /etc/localtime

日本標準時になっている事を確認します。

$ date
2022年 12月 29日 木曜日 16:26:15 JST

日本語入力の設定

日本語入力は操作が慣れている skk系が良いので ibus-skk をインストールする事にした。

$ sudo apt install ibus-skk

インストール中に以下のメッセージを確認したので

debconf: apt-utilsがインストールされていないため、パッケージの設定を遅らせます。
以前に未選択のパッケージ dconf-cli を選択しています。

apt-utils も追加でインストールした。

sudo apt install apt-utils

基本的には概ね使えているのだが、何故か辞書サーバに登録されている筈の単語が変換できない。辞書サーバに接続できていないのではないかと推測した。

netcatでは接続できる

netcatでは辞書サーバに接続できる事を確認したので実際に ibus が接続できているか確認した。

$ sudo netstat -v -p -4  -n | grep 1178
tcp        0      0 192.168.1.142:40802     192.168.1.10:1178       ESTABLISHED 2221/nc
tcp        0      0 192.168.1.142:59052     192.168.1.10:1178       ESTABLISHED 1460/ibus-engine-sk

問題なく接続できているようだ。という事は辞書サーバとインターフェースが合っていないのかもしれない。辞書サーバは随分昔から使っているからな〜

辞書サーバ側を確認したら問い合わせ回数は更新されていたので通信はできているようだ。やっぱり、インターフェースがあっていないという事のようだ。辞書サーバ側の更新が必要なようだ。

辞書サーバ側の問い合わせ回数

その他

teams のインストール

仕事でも使えるかもって事で teams をインストールしようとしたが、依存関係の問題でインストールできなかった。最終的には以下のページを参考にして apt でインストールできた。
learn.microsoft.com

やり残した事

2022年の年末の巣籠りで久々にLinuxのセットアップをしたのですが二つ程やりのこした事があります。

  • SKK辞書サーバを新しいものに変更しなければ…ググっても今稼働してskk serverの情報がヒットしないので、可成前からメンテナンスされていなさそうですね。
  • 基本的に CUIで設定できれば問題ない人なのですが WiFiの接続はGUIの方が便利なのでネットワーク設定をNetworkManagerに変更しようか迷い中です。
  • 古いLatitude D505をサーバにしようかと目論んだけどUbututu 22.04 はインストーラが起動しなかった。古い記事を読んでも Ubuntu 14.04をbootする方法とかがあるぐらいなので、このPCは12.04が最後なのかもしれないですね。